R水素の基礎知識

電気は水素で貯められる

※このページは、2012年公開当時の情報を元に制作されています。最近の基本的な知識は、ブックレット『R水素』(2015年12月発行)をご購読ください。

R水素(再生可能水素)は、既存の自然エネルギーの普及になくてはならないものです。自然エネルギーを水素にすることで、エネルギー密度を高めた状態で、使いたいときに使えるように備蓄しておくことができます。


現在は、自然エネルギーで電力をつくっても、長距離送電線を通じて電力会社に買い取ってもらうか、電力会社に送電線使用料を払って需要家の元に届けるという選択肢しかありません。

いずれにしても、送電線には、自然エネルギー電力を流せる量に限界があります。発電側で流し込む(送電線に入れる)量と、需要側で使う(送電線から出る)量が均衡している必要があるからです。太陽光や風力といった発電量が乱高下する自然エネルギーと、地熱や小水力といった発電量が一定で夜間に余りがちな自然エネルギー。いずれの場合も、発電した電力をすべて送電線に流し込むことは不可能なのです。

従って、送電線だけに頼って自然エネルギー電力を流通させる考えは、自然エネルギーの大量普及の足かせとなります。また、たとえ電力を100%自然エネルギー由来にできても、電気として使っているエネルギーは、日本の全エネルギー消費量の4割程度。電力以外のエネルギー、つまり、動力や熱を化石燃料から得ていることによる問題は、手つかずのまま残ってしまいます。

そこで、自然エネルギー電力を水素に変換して貯めておけば、電力以外の、動力や熱としても使えるようになります。また、地域の資源である自然エネルギーを、住民が主体となって投資した設備で電力や水素、熱や動力に変換し、地域で使えば、得られる価値に対して集まる利益も、地域で循環させることができます。さらには、いのちを支えるエネルギーを地域で備蓄することは、エネルギー危機対策や災害対策としても有効です。

水素を介在させることで、ありあまる自然エネルギーの恵みを電力以外にも活用し、地域内循環させることができるようになるのです。

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